例年は、在校生が卒業生に祝意と感謝を伝えるために送別学芸会を開催しています。しかし、今年度はコロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が1月より再発出され、放課後の諸活動ができなくなり、合唱や劇などの催し物の準備がままならなくなったため、送別学芸会は残念ながら中止となりました。

　しかし、「卒業生に祝意と感謝をなんとか伝えたい」という想いから、在校生たちは限られた環境の中で工夫を凝らして贈り物を準備し、3月19日に卒業生に高等科2年生学芸委員会正副委員長からのメッセージと共に届けました。各クラス・団体の約15秒ずつの動画をつなぎ合わせて10分程度にまとめた動画の放映。在校生全員からのメッセージカードなど、校舎入口から高3教室へと続く廊下や階段に施した装飾の数々。そのメッセージカードを卒業生一人一人に渡せるようにブーケ型の台紙に貼った贈り物。送別学芸会で上演するはずだった催し物のプログラム冊子。創意工夫と心を込めた、例年にはないものばかりで、高等科3年生にとってはうれしいサプライズとなりました。

　卒業式には会えない後輩たちからの想いを胸に、高等科3年生は卒業していきます。