院長の年頭挨拶

年頭のご挨拶

 

学習院長 耀  英一

 

 新年あけましておめでとうございます。

 

 旧年中に賜りましたご厚誼に深く感謝申し上げ、年頭にあたり皆様方のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

 

 昨年は、まさにコロナに明け、コロナに暮れた1年でございました。学校運営におきまして、学習院大学・学習院女子大学は一昨年に引き続き、対面とオンラインを併用するハイブリッド型の授業展開となり、課外活動を制限することとなりました。高等科以下の各学校は、様々な対応をとりつつ、原則、対面授業といたしましたが、課外活動については大学同様に制限をせざるを得ない状況となり、子供たちが楽しみにしていた学校行事も中止や延期が相次ぎました。このような中でも、各学校は実施形態を変えるなど、状況に応じ工夫を凝らして対応いたしました。この後、大学・女子大学・高等科・中等科・女子中等科は、令和4年度入試の実施に向け、感染症対策に万全を期し、粛々と対応を進めてまいります。

 

 新年度の4月からは、感染状況を慎重に見極め、ウィズコロナからアフターコロナ、さらにその先へと環境を整えてまいります。懸案のICT環境につきましても更に充実させ、日々の進化に対応してまいります。

 

 学習院は5年後の令和9年に、創立150周年を迎えます。令和4年度には、創立150周年を視野にいれた令和9年度までの6ヶ年中期計画「学習院VISION150」がスタートする予定となっております。学校教育を取り巻く環境は、18歳人口の減少をはじめ、人生100年時代の到来、グローバル化・ボーダーレス化の進展、SDGsの目標達成に向けた社会的な取組み、世界規模でのDXの推進等、大きく変化しております。このような環境において、これまで培ってきた歴史と伝統を受け継ぎ、来る創立150周年を見据えて、さらなる発展を続けていくための指針としております。

 

 本年の歌会始のお題は「窓」です。窓を大きく開けて清々しい風を大きく吸い込み、千里を走る虎のような勢いをもって本年をスタートさせたいと思っております。皆様のご理解と、ご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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