遺跡見学会 2015/12/19
11月27日と28日の放課後、女子中等科・女子高等科の総合体育館建設予定地(旧テニスコート)で発掘された遺跡の見学会を行いました。遺跡はテニスコートの約1メートル下から発掘されたもので、北側は尾張徳川家下屋敷、南側は近衛騎兵連隊に関わる遺跡です。また、北東隅と南西隅からは、奈良時代から平安時代にかけての竪穴住居跡が1棟ずつ検出されました。女子中・高等科のある戸山キャンパスの地は、少なくとも奈良時代から人々が時代とともに生活や仕事を営んだ場所であることが明らかになりました。昨年度までテニスをしていたコートの下に、様々な時代の遺跡が眠っていたと思うと、不思議な気持ちです。
見学会に先立ち、27日の1時限目(ホームルーム)では、全校生徒に、新宿区の文化財研究の職員の方から校内のテレビで解説して頂きました。また、見学会には来賓、父母の方などもお見えになり、現場での詳細な説明に耳を傾けました。
尾張徳川家下屋敷 花壇跡
「牡丹」「しゃくなんけ(シャクナゲ)」などを栽培していました。
屋敷内での使用のほかに将軍家をはじめ各所に献上・進呈の品として用いられました。
近衛騎兵連隊地下倉
斜面をいかした半地下式の施設で、屋根や壁を支える柱穴が見つかりました。
蹄鉄、薬莢、鞍の一部なども出てきました。
奈良時代から平安時代初期の竪穴住居跡のカマドのある住居から
土師器の甕などが出土しました。