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高等科Ⅲ年 アゼリア会の皆さんへ 2020/03/04

 

高等科Ⅲ年 アゼリア会の皆さんへ

                                                                   科長 増渕哲夫

 

 女子部での生活も最終盤に入りました。本来であれば、思い出が膨らむ3月ですが、例年とは大きく異なる3月になります。

 

◇休校および行事の中止について

 休校や行事の中止は、科会や臨時科会で決めました。議論を進める過程で、高Ⅲの皆さんの顔が浮かばなかった教職員はいないと思います。

 決定事項の発表は、28日()に2度に分けて行いました(1時間目と昼休み)。中1から高までの生徒は発表を級友と聞き、教室で主管と共に受け止めることが出来ましたが、高の皆さんには、一斉同報やホームページで伝えられただけです。間違いなく伝わっているとは思いますが、それしか出来なかったことに、教職員一同、心を痛めております。

 

◇送別学芸会

 中1の時から、卒業生を送るために毎年取り組んできた送別学芸会。いよいよ、皆さんが総合体育館の舞台前の特等席で、下級生達の気持ちを受け取り、それに応える番でしたが、その場がなくなってしまいました。残念な気持ち、理不尽な思いは、どれほどでしょうか。昨年度の『月の桂』賞をはじめ、これまでの公演が思い出されます。

 先日、幹事の仕事で来校された高Ⅲの保護者の方々から、「娘たちは休校を知り、『どうして・・・』と残念がっているが、『高Ⅱは私たち以上にショックを受けているのでは』などと、下級生たちの落胆を心配していた」と伺いました。この言葉に、皆さんがこれまで、どのような気持ちで学芸会に臨んできたのか、改めて気づかされ、教えられました。

 中1は学年練習を小講堂などで何度も重ね、中2以上の学年も脚本、キャストを固め、大道具・小道具の製作も進んでいました。また、学芸委員会、公演予定であったクラブも一致団結して準備に打ち込んでいました。そこには、「アゼリア会に感謝の気持ちを届けたい!」という気持ちが溢れていました。下級生たちも、遣る瀬ない気持ちで一杯だと思います。

 学芸会のほかにも、下級生たちからは、最後の部活動という場で、皆さんと活動する機会が無くなってしまったことを残念がる声も多くありました。

 

◇委員反省会/高Ⅲ音楽会

 2学期末の話になりますが、高Ⅱの正副委員長が決まった後に、委員会室に「か」「え」「で」「会」「が」「ん」「ば」「れ」「!」と9枚の半紙に1文字ずつ書かれた書が貼られました。最近は「頑張れ自分!」というような言い方もあるので、高Ⅱが自らを鼓舞するために書いたのか、それとも・・・と思っていたのですが、委員会室を後にする高Ⅲの委員が残したものだったのですね。

 委員反省会が出来なくなってしまったのは、とても残念です。実施できれば、皆さんから後輩たちに、経験したことやノウハウなどたくさんの事が伝えられたであろうし、委員会に関わった先生方にも大いに参考になったに違いありません。

 高Ⅲ音楽会も同様です。器楽や声楽の授業での成果を、あと数回の練習を経て披露するばかりでした。同級生はもとより、ご父母の方々、教職員(退職された先生方も含めて)など、皆楽しみにしておりました。

 

◇最後に

 新型コロナウイルスにより苦しんでいる方、お亡くなりになった方などの状況が報道され、その人数が日々増えております。「今の日本の状況は、2ヶ月前の武漢と同じである」との警句も出されています。自身の感染予防や感染拡大防止にしっかりつとめてください。

 皆さんと共に終業式と卒業式を迎えることを教職員一同、心待ちにしております。